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20191015日(火)
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倫理審査申請書の提出に向けて

20191007日(月)
こんにちは
月曜午後を担当している中村です。
空気が冷たくなってきて、秋を感じる今日この頃ですね

今年は博士後期に進学して1年目、前期は今後の研究計画を考えることに費やしました。。
先日、「倫理審査申請書」が承認を受け、やっと新しい調査を始めることが出来ました!
私の研究は人や団体に対して質問紙調査を行うので、
毎回、倫理審査委員会に「倫理審査申請書」を提出する必要があります。
最近はゼミの後輩から倫理審査についての相談を受けることも増えてきました。

そこで今日は文系(人文社会科学系)の倫理審査についての記事を書いてみようと思います。
あくまで文系向けですので、その前提でお読みください

人文社会科学研究の倫理審査申請書の提出について

Q1. 誰が出さなくてはいけないの?
まずは、お茶大HP上で研究倫理についてチェックしてみましょう
ざっくり解説すると、
研究倫理」とは、研究を行う上での決まり事、
倫理審査委員会」は各々の研究がきちんと研究倫理を守って行われているかを判断するところ、という感じでしょうか。
お茶大では以下の5つの倫理審査委員会が設けられています。
  組換えDNA実験
  生物医学的実験
  ヒトゲノム・遺伝子解析研究
  人文社会科学研究
  動物実験
文系で人を対象とする調査や実験を行う場合は、「人文社会科学研究の倫理審査委員会」に申請を行う必要があります。
調査や実験を始める前に「この研究は研究における決まりをきちんと守っている」と承認してもらうのです。
学会発表や論文投稿の条件としてこの承認が必須になることもあります。
ちなみに、学部生の卒論の場合は申請不要、チェックリストに沿って各自で確認ができていれば良いそうです。
(チェックリストは上記リンクページでダウンロードできます!)


Q2. なぜ申請をする必要があるの?
「研究における倫理」は非常に幅が広く、ここで全部を説明することはできないので
LALA文庫C19を参考にしてみてください!
倫理審査委員会で審査されるのは、そのうちのごく一部だけです。
何のための倫理審査かということを私なりに解釈すると、
実験・調査対象者の権利を守るため」だと考えています。
学部生向けのチェックリストを見ると、何に配慮すべきかが分かります。
  研究の計画の明確性
  実験・調査協力に対する同意を得る手続き
  対象者の負担
  プライバシーの保護
  データの保管
実験・調査対象者の権利を守ることができているのか、という視点で
上記の5点に配慮しながら申請書を埋めていけば問題ありません。
研究協力への同意が強制ではなく自由意思を尊重しているか、や
対象者にとって過度な負担を強いる内容になっていないか、という点を審査されます。
質問紙なのか、インタビューなのかでも、配慮する点が異なってきますが
下線部の「同意を得る手続き」は修正を求められることが多い部分です。


Q3. いつ出さなくてはいけないの?
人に対する調査や実験を開始する前
申請から承認までの全ての手続きが終わっていなくてはなりません。


Q4. 申請から承認までの流れは?どのくらい時間がかかるの?
基本的な流れは、以下の通りです。

提出→倫理審査委員会での審査→結果の通知→修正→再提出→再審査→承認通知
 →書類一式提出(持込)


最初の提出から結果の通知(下線部)まで、3週間〜1ヶ月強かかります。
【修正指示は必ず来る】と思っておいた方がよいでしょう。
修正して再提出した後、再審査にかかる時間がどのくらいなのかはその時々で違います。
私の経験では2、3日で結果が来た時もあれば1ヶ月かかった時もあります。
なので、最低でも2ヶ月の余裕をもって提出しましょう。
調査のギリギリ直前に出すのは禁物!

ちなみに、承認後も指導教員のサインが入った申請書と書類一式を研究協力課に提出しなくてはならないので、お休みの期間に入っちゃったりしていると結構面倒です。
それも踏まえてスケジューリングする必要がありますね。


Q5. どんな書類を出すの?
最初の申請時に必要な書類は、
  倫理審査申請書
  添付書類一式(質問紙、依頼書、研究同意書等)
そうなんです。
実際に調査・実験で使用する書類が揃っていないと申請できないんです!
調査・実験の2ヶ月前に書類を作成するのはなかなか大変なのですが、
申請してしまえばあとは実行するのみ、
労を惜しまずに頑張りましょう!!
倫理審査申請書はホームページからファイルをダウンロードし、記入例に従い作成していきましょう。
(申請書類はリンクしてあるページの最下部にあります)
審査後に修正して再提出する際は、修正結果の対応表(任意の書式)を別途作成して添付する必要があります。


Q6. 承認してもらったら終わりですか?
調査・実験が終わったら、
  研究(経過・完了)報告書
を提出しましょう。
申請通りに調査・実験が終えられたのか、報告する義務があります。
提出するタイミングは、「調査・実験を終えた後」です。
提出締切の規定はありませんが、もちろん早い方が良いです。
修士論文で倫理審査の申請が必要な方は報告書をきちんと提出してから卒業しましょうね


これだけ大変な倫理審査申請ですが、
研究を計画的に進めるための一つの指標としても使えます。
倫理審査申請書を提出しなくてはならないから、いつまでにこれを終わらせよう!
という一つの契機にしてみてください。

そして、申請書を作成する時には、
対象者の大事な時間をいただいている
という気持ちを忘れないでください。
対象者の負担をできるだけ少なくするために考えた結果、
修正の少ない申請書を作成することができます。


初めて申請書を作成する時は分からないことも多くて時間もかかります。
是非、気軽にLALAデスクに相談にいらしてくださいね

リサーチペーパーの始め方 (4):スケジュールを考える

20191004日(金)
こんにちは、月曜日11-13時と金曜日15-17時にLALAデスクにいます、ジェンダー社会科学専攻のジャニスです。

リサーチペーパーの始め方4回目はスケジュールについて考えます。
● リサーチペーパーの始め方 目次
第1回 下調べのまえに
第2回 資料を特定する
第3回 全体の構成を考える
第4回 スケジュールを考える

リサーチペーパーの魅力であり辛いところは執筆そのものより、リサーチのかなりの部分を「今回は」使わないということです。時間と労力を割いたのに、「今回の」ペーパーには使えないことがままあります。スケジューリングに際してはその無駄とも思える時間を勘定に入れておく必要があります。

■ 必要な作業段階をあげてみる
リサーチペーパー完成までに必要な段階をあげてみましょう。
重要なことは、どこかで必ず他の人に相談する予定を入れておくことです。

作業に取りかかった初めの数日以内にLALAデスクの予約を取っておいて、その日を目標に何番目かの段階まで進めていくというのもおすすめです。ペースメイカーにするつもりで気軽に利用してみてください。

例として作業項目をあげてみました。
この辺りで人と話すとよいのではと思われるところに◆を入れています。すべての◆で人と話さなくてはならないという意味ではありません。もちろんこの通りに作業をすすめるべきということではありませんが参考にしてみてください。

1. トピックを決める
◆ a
2. 分野の必読文献を見つけて読む
3. テーマと内容の方向性を決める
4. アウトラインを書く
5. 参考文献を探して一覧にする
◆ b
6. アウトラインを書き直す
7. 各論点について調べ、ノートを取る
8. 第一稿を書く
◆ c
9. 書き直し
10. 不足している調べものをする
11. 最終稿を書き上げる
12. 表紙含めた体裁を整える
◆ d
13. 完成

■ 他の人に意見を聞くときのコツ
一度だけ他の人に相談するのなら、トピックを決めてテーマについて考え始めたあたり(a)や、最初のアウトラインを書き参考文献の候補を見つけてきたあたり(b)で他の人の意見を聞くのがおすすめです。

第3回の最後で紹介したようなペーパーの概要(1. タイトル、2. 問題の所在(400-600字、英語なら250単語)、3. 主題文(80字、英語なら25単語)、4. アウトライン、5. 参考文献リスト)をA4サイズ2ページにまとめたうえで相談するとよいかもしれません。

この段階で大きな方向転換をしなくてはならなくなったとしても、問題はあまりありません。トピックやアプローチの変更や、全体構成を大きく変えても間に合います。アドバイスをする側にとっては負担が少なく、アドバイスをされる側にとっては短い時間でもリサーチペーパーの核に踏み込んだ有益な助言を得られる可能性が高くなります。

第一稿を書き上げたあと(c)など、何かしら原稿ができた時点で人に意見を聞くときは、フィードバックを受け取るまでに時間がかかります。場合によっては数日かかるかもしれません。何千字、何万字という長さの文章を読んだ上で全体の構成について意見を聞きたい場合も、構想時点で概要をまとめたうえで相談したように、文章からアウトラインを作り、それについての意見をもらった方が現実的かもしれません。

■ リサーチに専念できる時間を逆算する
提出締め切りまでの時間から、執筆・編集・印刷校正して完成するまでの時間を引いたものがリサーチに専念できる時間になります。

■ 執筆にかかる時間を取る
800字のまとまった文章を書くのにどのくらいかかりますか。試験だと1時間以内で書き上げた経験のある人も多いでしょう。この経験をもとに推測すると4000字は5時間あれば書き上げられそうです。(じっさいそうやって乗り切った経験がある人も多いでしょう。) 

ただ800字は一息でかける人でも4000字となると途中で休憩が必要になるかもしれません。最初の800字と最後の800字ではかかる時間は同じとは限りません。文字を打ち印刷するだけの作業にかかる時間だけでは書き上がらない可能性もあります。

アウトラインがしっかりできていて、調べ物が済んでいれば、執筆そのものにかかる時間は全体のなかでそこまで長くなりません。調べ物がほぼ終わった状態で一続きの文章を書き上げるのであれば、予定は立てやすくなります。逆に執筆作業のあいだにも調べ物をしていると、執筆にかかる時間は長くなります。

■ 編集・改稿(書き直し)にかかる時間を取る
短めの課題であれば短時間で書き上げてそのまま提出することができるかもしれません。けれども長い課題の場合は、あらかじめ書き直しをする時間を取っておいた方がよいです。そしてこの作業は意外と楽しく夢中になってしまいやすいことも覚えておきましょう。作業を始めてからは予定時間をオーバーしないように注意しましょう。この日は書き直しに割くと決めたら、その日にできる限りのことをして諦めることが必要かもしれません。

書き直しは、よく言われるように少し時間をおいて新鮮な状態で取りかかった方がよいので、一晩寝たあとに読み返し改稿する時間を取るようにします。

■ 仕上げにかかる時間を取る
逆に最終的な体裁を整え校正するのは、全く楽しくないのに意外なほど時間と労力を費やしてしまいやすい作業です。書き上げたものを音読し誤字脱字や引用箇所や注、参考文献表の確認作業を始めてみると、印刷を終えるたびに新たな訂正箇所が見つかり、きりがないということが起こります。また技術的な問題が起こりやすいのもこの段階です。

初めてきちんとしたリサーチペーパーを書く場合、最後の最後で様式や体裁の疑問が出てきたりします。なので想定の3倍くらいの時間をみておいた方がよいかもしれません。

リサーチペーパーの始め方 [第1回] [第2回] [第3回

#ジャニス #レポート・論文

LALA文庫紹介:レポート作成の基本がわかる!入門書3選

20190806日(火)
こんにちは!LALAの小林です。
LALAのメンバーが日々紹介しているLALA文庫ですが、難易度や用途別にカテゴリー分けされているのはご存知ですか?
今回は「A. レポートや論文作成など、大学での学びに関するもの【入門】」の中から3冊ご紹介していきます。


A13『大学1年生のための伝わるレポートの書き方』都築学 [OPAC]
学術的な文章を書くために必要な勉強がわかる!
<こんな人にオススメ>
まだレポートを書いたことがない人、大学での勉強がどんなものか分からない人
●「調べる」「考える」「書いて伝える」の三部構成で、レポートを書くプロセスが語られています。
●具体的なテクニック紹介というよりは、レポート作成の流れを把握するガイダンス
身近な例え話が多く、文章も柔らかいため、学問の世界に初めて触れる人にも優しい。
【オススメコンテンツ】
第二章 批判的なまなざしを養う 審美眼を鍛える」(p.33-36)では、「前後読み」「パラパラ読み」「途中から読み」「積ん読」といった多読のアイディアが紹介されています。




A10『論文・レポートの基本:この1冊できちんと書ける!』石黒圭 [OPAC]
基本を押さえてレポート作成に必要な構成力と文章力を養う。
<こんな人にオススメ>
具体的に何をすればいいか知りたい人、文章が上手くかけなくて悩んでいる人
●第1部は、「問う」「調べる」「選ぶ」「確かめる」「裏付ける」「まとめる」の六部構成で論文作成の具体的な手順を紹介。
●第2部は、論文での文章表現を徹底解説。著者の専門が文章学なだけあり、初級者から上級者まで参考になる内容。
図解がとにかくわかりやすい!文献検索ツール比較表(p.35)をはじめ、出版物の学術レベル表(p.37)や論文の重要動詞一覧(p. 111)など、便利な表も満載。
【オススメコンテンツ】
「第2章 問うー目的」では問いを絞り込んでいくプロセスを具体例を用いながら詳しく解説。考えたいテーマが漠然としていて困っている人は必見です。




A9『資料検索入門:レポート・論文を書くために』市古みどり編著;上岡真紀子、保坂睦著[OPAC]
図書館での文献検索から、論文や新聞の検索方法までカバー!資料収集特化型の入門書。
<こんな人にオススメ>
欲しい資料がどこにあるかわからない人、文献検索ツールの使い方が知りたい人
●今回紹介した3冊の中で一番参考文献の書き方解説が丁寧(p.26-34)。
文献の種類と特徴を「何を調べるのに適しているか」という点から紹介。問いに合わせた文献検索のコツも掲載されています(p.66)。
●附録の「検索の手引き」では、フレーズ検索やワイルドカード検索といった検索規則のおさらいから、CiniiやGoogle Scholerなどツール別の使い方が丁寧に紹介されています。
【オススメコンテンツ】
「①ソーシャルメディアの中で最もよく使われているものは何か?(p.66)」という問いの答えを探すにはどんな文献を使えばいいかわかりますか?その答えは「6. 「?」と思うことを見つけるための情報収集(p.65-)」に。問いを深める文献探しの考え方が具体例と共に示されていますよ。



明日から本格的に夏休みが始まりますね。すでにレポート課題に取り組んでいる人も多いのではないでしょうか?
LALA文庫はどれも短く読みやすいものばかり。課題に困ったら是非読んでみてくださいね。
よい夏休みを!!