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20300401日(月)
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多くを問う者は、多くを学び、多くを保持する〜問いを立てるための技術〜

20211101日(月)
みなさん、こんにちは。
今学期は月曜12時から14時、LALAデスクにいます萌子です。

さて、本日は
クエスチョン・フォーミュレーション・テクニック
(question formulation tehnique: QFT)

なるものを紹介したいと思います。
カタカナだらけで若干読みづらいですが、アメリカ発の教育実践で、
邦訳がないまま日本でもそのまま用いられているようです。
ここでは以降、QFTと呼ぶことにします。

なお、この手法は以下の本の中で紹介されています。

たった一つを変えるだけ:クラスも教師も自立する「質問づくり」
著者:ダン・ロースステイン、ルース・サンタナ
訳者:吉田新一郎
[LALA文庫|なし][OPAC検索結果はコチラ]


QFTーーー直訳すれば「質問を形成する技術」。
もう少しわかりやすくいえば「問いを立てるためのスキル」とでもなるでしょうか。
なにごとも思考するには「なんで?」を問うていくステップが必要です。

例えば授業で課せられるレポート作成に際しても
「なんで?」=「リサーチクエスチョン」
がそのレポートで示したい話の流れを調節する歯車的役割になります。

「なんで?」はすべてのストーリーに不可欠な要素です。
学校での学びに限らず、就職してからこの思考法があなたを救い出してくれるかもしれません。
けっして教室の中だけの話ではないということをはじめに理解して臨むことをお勧めします。

とはいえ、「問うこと」の重要性を十分承知した上で
「問うこと」自体に困難を感じている人が現代人には多いのかもしれません。
「これなんだろう」と思ってもすぐに「ググれ」と言われる時代・・・
「問うこと」の質的な意義についてが強調されるようになっている気がします。
そういう意味で時代にかなった思考法でもあるのかもしれない・・・?

というわけで、QFTを紹介します!

本書では、現役の教員たちがQFTを用いてみた実体験が
相当数紹介されながら話が展開されるので、
実例で以って具体的に理解しながら読み進めていくことができます。

大前提に、QFTには次の7段階があります。(本書p.41 表1-1 参照)
  1. 質問の焦点を決める(ファシリのみ)
  2. 質問づくりのルールを確認する
  3. 質問をつくる
  4. 質問を改善する
  5. 質問に優先順位をつける
  6. 次のステップ
  7. 振り返り

1から7のステップを順にクリアしていくことで、
テーマを多角的に考える(発散的思考)、
問いを絞り込む(収束的思考)、
問いを通じて自分自身を俯瞰する(メタ認知的思考)

プロセスを学ぶことができるというわけです。


たった3つのルール

QFTにはゆるやかなルールがあります。(本書 p.87-89)
  • 話し合いはしない
  • 質問を評価しない
  • 質問に答えない

ステップ2でルールの妥当性を参加者に先に話し合ってもらうこと、
これによってファシリ、参加者、全ての人の立場関係がある程度均されるといいます。
(これ、すごく大事ですよね!)

これは一人で行う際にも重要なことだと思います。
「なんで?」を問う段階でポツポツと考えは浮かんでくるけど
どうせどうしようもないし、と書き留めずに次に進んじゃうことありませんか?
そうではなく、まずは思いつくままに質問を書き出してみる。手を止めない。
ここにQFTの一つの刺激があるのだと思います。


質問づくりはアート(創造)であり、科学でもある

アートというと美術的な何かを思い浮かべますが、
そもそもの語源は「技巧、技術」です。
余談ですが、アートの邦訳としてもっとも出てくる日本語の「芸術」も、
広辞苑では「技芸、学術」が第一義に挙げられており、
必ずしも「美的な何か」が含意される言葉ではないのです。
また日本語で「美術」をイメージするようなものに対する
訳語としてのフランス語はbeaux artsです。
つまり美術とは「美」に関する「アート=技術」なのであって、
アートのみで美術館に並ぶ作品を思い浮かべるのは本来的な意味からはずれているのです。

余談はさておき、つまるところ、
質問づくりは「技術」なのである。と筆者はそう断言します。
才能ではなく、訓練して習得する職人技に近いものだということです。
さらに科学的でもあって、法則に従って実践して結果を得るという
因果関係がはっきりとしたものであるということなのです。

ネタバレはしませんが、個人的に興味深かった点を
1点だけ紹介して本記事を終わりにしたいと思います。
技術であるということは、何かしらのコツがあるはずですね。
本書が言いたいのは、質問をやみくもにつくりまくれば良いということではありません。

上で紹介した7つのステップの中で、個人的にもっとも「アート」に近しいと思うのは
ステップ4、チームで出し合った大量の質問を吟味する、です。
吟味とは、具体的に質問をいくつかの種類に振り分けてごらん、ということです。
しかも質問はたったの2種類に振り分ければいいと言います。

振り分けるために用いる判断基準は
「こんなこと?」と思うくらいに単純です。
しかし、質問づくりにおいて最も象徴的な「アート」だと思います。
このアートに基づくプロセスがなければ質問づくりの科学性もなくなってしまうでしょう。

今日の文庫紹介は以上です!
実はまだこの本、LALA文庫には登録されていません(追加予定)。
お茶大図書館には蔵書がありますので、興味のある方、ぜひ読んでみてください。

QFT.png

読んでみて考えたこと、わからなかったことを誰かと考えてみたいという方
図書館1FのLALAデスクでお待ちしています!

#萌子 #LALA文庫

LALAオンライン公開座談会、開催します!!【12/1(水) 12:10-13:10】

20211027日(水)
こんにちは!LALAの木村です。

本日はLALAイベントのお知らせです!

来たる12月1日(水)のお昼休み、LALAオンライン公開座談会を開催することになりました!!

211201LALAオンライン座談会



【タイトル】
LALAオンライン公開座談会 〜LALAが大学生活について語ります!〜

【日時】
2021年12月1日(水)12:10-13:10

【実施形態】
Zoom
Moodleのコース「オンラインLALAセミナー」上にリンクを公開します。
利用したことのない方は自己登録をお願いします!)

【プログラム】
①LALA対談:約20分
→文系博士のLALA 3名が、日頃の大学生活・研究生活における悩みや心がけていることについて、いち学生の立場からざっくばらんにお話します!

②学生さんからの質問コーナー:約30分
→学生さんから質問・お悩みを事前に募集し、寄せられた質問に3名のLALAがお答えします!質問受付も、Moodleのコース「オンラインLALAセミナー」から。(受付締切:11月29日(月))

③質疑応答:約10分
→事前に質問を出せなくても大丈夫!当日参加者からの質問にもお答えします。




座談会の内容は、上記のように大きく3つに分かれます。

LALA同士が語り合う「LALA対談」、事前に寄せられた質問にお答えする「質問コーナー」、当日の参加者からの質問にお答えする「質疑応答」です。

全体としては、ラジオのようなイメージです!

例えば「LALA対談」は、ラジオで言うならばパーソナリティ同士の雑談!
普段、”学習相談”なんて大それたことをさせてもらってはいますが、LALA自身も悩める学生のひとり……
そんなLALAが、学生の立場として日頃どのようなことを考え、悩み、工夫しながら研究生活を送っているのか。
LALAを身近に感じてもらえる時間になるといいなと考えています

また、「LALA対談」がパーソナリティの雑談なら、「質問コーナー」は視聴者投稿!!
普段の学習・研究・生活の中で疑問に思っていること、悩んでいること、他の人の意見を聞いてみたいことなどありましたら、ラジオ感覚でぜひ気軽に質問をお寄せください

事前に質問が出せなくても、当日の対談や質問への回答を聞いていて、「こんなこと聞いてみたいな…」と思うことがあれば、「質疑応答」にてアドリブで(笑)お答えします!


長くなりましたが、詳細はMoodleの「オンラインLALAセミナー」ページにて公開しておりますので、ぜひ自己登録を!お問い合わせもそちらまで。

それでは、皆さんのご質問・ご参加をLALA一同お待ちしております!

★後期LALA学習相談は月・火・水です★

20210930日(木)
お待たせしました!
後期のLALA学習相談のお知らせです。

10/4(月)から、月曜・火曜・水曜の12:10-12:40、12:40-13:10、13:10-13:40 (各枠30分・1名)に、Zoom、対面、どちらでもご相談可能です。
予約制となっていますので、お茶大Moodleの「LALA学習相談予約」からご予約ください。

→お茶大Moodle「LALA学習相談予約」
(または、お茶大Moodle→「コースを検索する」にLALAと入れて検索!)

大学院ってどんなところ?、引用や参考文献の書き方に不安がある、などなど、ちょっとした相談も大歓迎です。
ご予約をお待ちしています!

職員より

LALA文庫紹介【F4】『大学で学ぶ議論の技法』

20210715日(木)
こんにちは、火木担当の萌子です!

オンライン相談が始まってから1ヶ月ほどが経ちました。
はじめは利用してくれる人どのくらいいるかな〜なんて心配もありましたが
皆さん積極的に相談に来てくださっていてこちらもとても嬉しいです。
引き続きご活用ください(=゚ω゚)ノ

さて本日は久しくやっていなかったLALA文庫の紹介です。
(LALA文庫紹介記事一覧はこちら

本日紹介する本は・・・
『大学で学ぶ議論の技法』
著者:T・W・クルーシアス, C・E・チャンネル
訳者:杉野俊子, 中西千春, 河野哲也
[LALA文庫|F4][OPAC検索結果はコチラ]

新型コロナ感染がなかなか収束しないこの頃・・
授業内でディスカッションをする機会もめっきり減りました。
今の大学1、2年生にとってはそもそも対面授業で
先生や他の学生と議論をするってどんな感じなんだろう?状態かと思います。

そこで!「議論する」ことの意味について
改めて向き合ってみる機会として、おすすめの1冊をご紹介します!



早速、そもそも議論って何?
→ 「自分が考えていくことを自分にも他人にも明らかにしていく過程」

議論を行うにあたって準備すること
→ 相手が何を論じているのかを「理解する」こと

であれば、「議論」の仕組みを知ることがまず大切だ!
というふうに話は進んでいきます。

私がここで紹介するのは議論の仕組みを把握するために
本書で紹介されていた「トゥールミン・モデル」です。

b9521b83-s.jpg
(参照:http://lifenavi-coach.com/archives/62913684.html

詳しいことは本書を読んでいただくか、
内容を誰かと話したくなったらLALAデスクでお待ちしています(=゚ω゚)ノ
ということにして・・・

ざっくり話すとトゥールミン・モデルを使って議論を理解するには
上の図のように、6つの要素を取り出し、図式化してみることが重要とあります。

相手の議論に筋が通っているのか判断するためにも使えますが、
レポートや卒論などで自分の論を立てるときは勿論のこと
授業内の課題でグループワークが課されることもありますが
複数人の考えを視覚的にまとめる際などなど・・・
いろいろな場面で活用できるフレームワークになりそうです。

本日のLALA文庫紹介は以上です!
今回ご紹介した本はトゥールミンの提唱したモデルを紹介する本でしたが、
トゥールミン自身の著作もお茶大の図書館にはあります。
トゥールミン

いずれもお茶大図書館にあるので
じっくり読みたいという方は是非借りてみてください〜

本日のLALA文庫紹介は以上です。
それでは、LALAデスクでお待ちしています〜

#萌子