Google Scholarの利用法(2):参考文献の作成に使ってみる

20171019日(木)
前回に引き続き「Google Scholarの利用法」です。今回は論文末に参考文献についてです。
Google Scholarの検索結果を見ると

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上の図にもあるように「」をクリックすると

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このように3つの書式で論文の書誌情報が表示されますので、参考文献リストを作成する時にここから情報を入手することができます。

以下の3つの書式で表示されています。
MLA Style(米国現代語学文学協会(Modern Language Association of America)が規定しているスタイル)
 →著者名.”論文タイトル”. 雑誌名(書体はイタリック)巻号 (出版年): ページ.

APA Style(米国心理学協会(The American Psychological Association)が規定しているスタイル)
 →著者名. (出版年).論文タイトル. 雑誌名(書体はイタリック), 巻号, ページ.

ISO690 Style(国際標準化機構 (International Standard Organization)が規定しているスタイル)
 →著者名.論文タイトル. 雑誌名(書体はイタリック),出版年,巻号: ページ.

微妙に出版年の場所や、ピリオド「.」、コンマ「,」、コロン「:」の使い方が違っているのがわかると思います。

マーヤさんの「引用・参考文献リストの書き方」に参考文献リストに必要な書誌情報と書式について書かれていますので、それも参考にしてみてください。

参考文献の形式は専攻分野や雑誌によって異なるので、雑誌に投稿する場合は執筆要項をよく読んでおくことが重要です。特に参考文献の書式が決められていない場合は、自分の参考文献リストの中で統一する必要があります。

RefWorksのような文献管理ツールを使う方法もありますが、データベースソフトで参考文献のデータベースを作成しておくのも良いかもしれません。

LALA文庫(B12:図書館請求記号816/W46)にある『大学生のための論文・レポートの論理的な書き方 / 渡邊淳子著』研究社(2015)の83〜87ページも参考にしてみてください。貸出中になっていても、この本は電子ブック(利用期限:2017/11/17←ただし期限付き!!)でも読めます。

#情報検索 #後藤

Google Scholarの利用法(1):論文を集める

20171014日(土)
Google Scholar」を利用したことがありますか?日常的にインターネットのGoogleで調べたいことを検索することは多々あると思いますが、研究論文を書く際には、Googleよりも学術的なことに特化した「Google Scholar」を利用することをお勧めします。

「Google Scholar」の検索窓にある「巨人の肩の上に立つ」は、どんな研究でも先人の研究蓄積の上に成り立っているという意味です。論文を書くにあたって、その研究テーマについての先行研究を集めて、それらの研究から新たな知見を見出すことが重要になると思います。

先行研究論文の収集方法については、このLALA Tipsの過去記事にもありますので参考にしてみてくださいね。
キーワードについて(2017/5/22)
Ochanomizu Searchを利用してみてね! (2017/5/30)
データベース「Scopus」について(2017/6/16)


まずは収集した論文の中で、読んでみて一番興味深かったものを見てみましょう。
すると学術論文には「」(脚注や後注)と「参考文献」が大体ついています。
「注」には、論文の中に書かれていることの典拠や論拠が示されています。「注」があることによって、その内容が著者の独りよがりではないことがわかります。
つまり注がない場合は、どうしてそういうことが言えるのか根拠不明になってしまいます。
「注」がない文章は、あまり学術的ではないと言えるでしょう。

この「注」にある論文を探して読んでみると、さらにその論文にも「注」や「参考文献」が載っていて、またそれも自分の研究テーマに関係がありそうだったら、探して集める必要があります。
こうして芋づる式に論文が集まってきますが、これを「Google Scholar」を利用することで、多少は手間が省ける場合があります。

「Google Scholar」での検索式は以前マーヤさんが紹介してくださった記事を参照してください。検索式にはAND(AとBの両方を含む)、OR(AかBのどちらかを含む)、NOT(Aは含むがBは含まない)、フレーズ(完全一致)があります。
例えば「gender sports」という単語入れて検索すると以下のような結果が表示されます。

Google Scholar検索結果画面

検索結果の左側のメニューで論文の発表時期や言語を指定することも可能です。
場合によっては、論文の全文もしくは要旨へのリンクが表示されるのでとても便利です。

また、検索する際には論文のタイトル中の用語からの検索だけではなく、常日頃から自分が関心があるテーマの「関連用語」を集めてメモしておいて、論文検索に役立てることもお勧めです。

いろいろ試して利用してみてください。

#情報検索 #後藤

文献カードでの整理法

20170803日(木)
 いよいよ長い夏休みが近づいてきました。
普段、授業に追われて、なかなできない趣味の読書をしたり、読まなきゃならないのに”積ん読”になってしまっている本をぞんぶんに時間をかけて読んだりできる時です!

さて研究テーマが決まって、情報を検索して文献をそれなりに集めて、さてこれをどうしようとなる場合もあるのではないでしょうか?

以前、ちゃちゃさんが「先行文献の整理法」で文献カードについて紹介していましたが、具体的に「文献カード」ってどういうものなのでしょうか?と質問がありましたので、ここで私なりの「文献カード」を紹介したいと思います。

文献はレポートや論文を書くときに、注に文献タイトルとページを入れたり、論文末の参考文献リストに入れたりすることがあるでしょうから、書誌情報(著者名、本または雑誌のタイトル名、論文の場合は掲載されている本または雑誌名、雑誌の場合は巻号、出版社、出版年、ページ 等)は記録しておかないと、後でもう一度調べ直すことになります。書誌情報に加えて、内容、読んだ時の雑感をメモしておくと便利です。

■電子媒体のカード
(1)RefWorksなどのアプリを利用する方法
LALA文庫の本棚にRefWorksのマニュアルがありますので、ご覧ください。図書館のサイト(HOME > 学習・研究サポート > 文献管理ツール)からもRefWorksのサイトに行くことができます。

(2)Excelなどの表計算やデータベースのアプリを利用する方法

下で紹介する紙の文献カードの電子版をファイルにするようなことなのですが、電子ファイルの利点は、とりあえずで入力したデータを、あとから著者名順や出版年順、テーマ分類順にソートできるという点と、調べたい言葉で検索できるという点です。

■紙の文献カード
文具店でいろいろな大きさのカードが売られていますが、たくさん記入したいのならばA5のカード、最低限の書誌情報が入ればいいのならばA6でもいいかもしれません。カードの左側に書誌情報と内容、右側に自分なりのメモを書きます。
文献カード
著者名をカードの頭に出したのは、カードを著者名順に管理することを想定しているからです。場合によっては、先にテーマ分類で仕分けして、その中で著者名順に並べると、後で見やすくなると思います。またその文献の中で気になる言葉や文章があったら、カードの裏にメモ(掲載されているページも)しておいてもよいかもしれません。

紙のカードの長所は、パソコンやタブレットがなくても(例えば停電しても)利用できる点と、床にカードを並べてみて、あーでもないこーでもないと考えられる点でしょうか。

いろいろ試してみて、自分なりの文献カード整理法を開発してみてください。

では、楽しい夏休みをお過ごしください\(^o^)/。

#情報検索 #後藤

データベース「Scopus」について

20170616日(金)
みなさん、お茶大附属図書館の「データベース・電子リソース一覧」→「雑誌・記事を入手する(海外)」をクリックしたところにある“Scopus”を使ったことはありますか。

これはキーワードをもとに海外の文献検索ができるデータベースで、何と言ってもScopusのすごいところは、自分の研究内容のキーワードを入れると、そのキーワードに関する文献の全体像を概観できることにあります!

例えば、「Scopus」のトップページにある検索語の欄に、私が研究している「school dropout(学校中退)」というキーワードを英語で入れてみましょう。そして、「検索」をクリックします。すると、キーワードに引っかかる文献タイトル一覧が出てきます。

この一覧から、「出版年」、「著者名」、「分野」、「文献タイプ(記事なのかレビューなのか、手紙かなど)」、「出版物名」、「(カテゴリーの)キーワード」などでさらに絞り込んで検索することもできます。

また、文献タイトル一覧の右端には、「被引用数」が載っていて、その論文が何回引用されたかも見ることができます。”並べ替え“のところから「被引用数(多い順)」で検索すると、多く引用された文献タイトル順に並べ替えることができます。

そして何と言ってもすごいのが、その文献タイトル一覧のちょっと上にある棒グラフマークが付いている「検索結果の分析」というのがあります。ここをクリックすると、一目で今自分の研究キーワードに関する論文が、どの国でどれくらい出版されているか(どの国で研究が進んでいるか)、発表文献の多い著者は誰か、どの分野(医学、科学、教育、社会科学など)で多くの研究蓄積があるかなどがわかります。
Scopus1.png

これらが分かると、論文検索もただ漠然とキーワードで探していたのが、全体像を把握できるようになりより細かく絞って検索できるようになるかもしれませんね。
ぜひ活用してみてください!!

詳しい機能は、「お茶大附属図書館ホームページ」→「データベース・電子リソース一覧」→「雑誌記事を探す・入手する(海外)」→「SCOPUS(学術文献データベース)」の順で開くと、説明書きのところに「使い方ガイド」のリンクがありますのでぜひ一度ご覧ください。

お茶大の方で学外からご利用になりたい方は、図書館ホームページの「学外からのアクセスについて」をご参照ください。

検索式

20170531日(水)
こんにちは。

LALAのマーヤです。

先週のキーワードについての記事に引き続き、情報検索と関連している記事を書いてみました。

検索するとき、キーワードを組み合わせることがよくあります。情報をもっと効率的に探すため、様々な検索式を使うといいです。検索エンジンによって検索式が違いますが、ヘルプページに説明が書いてありますので、確認してください。今回はOPACCiNiiGoogleの検索式について簡単にご紹介します。

(以下□はスペース)

AND検索
  例:A□AND□B
または
  例:A□B

キーワードのすべてを含むものを検索します。

OR検索
  例:A□OR□B

キーワードのいずれかを含むものを検索します。

NOT検索
  例:A□NOT□B
または
  例:A□-□B

NOTや-に続くキーワードを除外して、検索します。

完全一致
  例:”social media”

単語や語句を引用符(ダブルクォーテーションマーク)で囲みます。検索語句をそのまま検索できます。OPACとCiNiiでは、日本語で検索をする場合、スペースを入れずに検索すれば、完全一致検索になります。

<Googleのみ>
ワイルドカード検索
  例:"The early * catches the worm."

語句の中で不明な単語の場所に * を挿入して、検索します。

詳細検索
ほとんどの検索エンジンには詳細検索の機能が付いていますので、それも活用してみるといいです。

様々な検索式を使ってみてくださいね。

ではでは〜

#マーヤ