修論体験談②ー個人の動機を突き詰める

20180524日(木)
「研究テーマに至る個人の動機を突き詰めること」について今回は書いていきます。
これは、研究の要素を持つ作業に取り組む際には欠かせないと考えています。

・出発点は忘れがち
高校生活後半(もしくはその前から)、進路を選択する頃には、その分野に興味を持ったもともとのきっかけとなった出来事から、時間的にかなり遠ざかっていることが多いと思います。
高校生になってから興味が湧いたという分野だったとしても、興味が湧くきっかけとなった、自身の感性や価値観は、小さい頃からゆっくり育まれたものと言えます。
しかし、大学で学ぶ過程で専門性を深めるにつれ、ますます出発点がどこだかわからなくなりがちです。
そもそもプライベートな領域にあった興味・関心・意欲などが、「進路」として選択されることで、ある種の公的な領域に移ってきているからです。社会や業界や周囲との関わりを無視することはすでに不可能です。


・学んでいくうちに、個人の動機が学問領域の方向性や目的に吸収されることが出てくる
よって起こりがちなのが、見出しに示した問題です。
その世界で目指すべきとされている価値観、出すべきとされている成果、従うべきとされている手順や方向性といったものが必ずあります。
専門性を深めるにあたっては、その分野特有の性質を学ぶことが不可欠です。
しかし、はじめから全部を知っていて、学び始めたわけではないため、すべてすんなり理解できるわけでも、納得できるわけでもないでしょう。
その時に、自分の中の違和感をなかったことにして、「こうなっているのだから、自分もこう思えるようにならないと」と考えてしまうのは、精神衛生上よくありません。
一度そうなったら、どこかで突き詰めないと、おそらく学ぶ過程で綻びが生じます。
自身が選択した専門領域の信頼性は、学びの土台です。その土台のバランスが崩れたままだと、中途半端になり、自分の意見をしっかり持つことが難しいと思います。

・もやもやしたら
換気をするように、新しい情報に触れることと、自分の持っているものを出し切ることができるといいと思います。
一番効率的なのは、誰か他人にアプローチすることだと思います。他人は新しいものを持っているし、関係性によっては、出したものを受け止めてくれる存在だからです。
一人の時に、文章でも、絵でも、音楽でも、スポーツでも、出せるものを通して、自分が何を考えているかを知ることにチャレンジしてみる、という方法もあるでしょう。とにかく表に出してみることが必要です。
お話しするという形でも、作品などに託した自己表現でも、出したものについて第三者からフィードバックをもらうことで、新しい発見や検討材料が得られます。

おまけ)お礼をする
ある程度整理がついたら、相手にきちんとお礼できるといいですね。
親しい間柄でしたらプレゼントだけでなく、楽しい時間を一緒に過ごすこと自体がお礼にもなるでしょう。

研究に直接関わる方々や、所属している専門領域への「お礼」は、何より研究を前進させていけることかもしれません。
ということで、専門領域と研究目的や動機、手法とのつながりを再確認について、次回はお書きできたらと思っています。

#みあ

修論体験談①ー不可欠だったなあと思うこと&環境面

20180510日(木)
こんにちは。LALAのみあです。
GW明けから雨模様で、急に寒くなりましたね。体調など崩されてはいませんか?
早速忙しい日々を送られていることと思いますが、調子悪いな〜という方は、休養をしっかりお取りになってくださいね。

さて、これから数回にわたって、4月18日・22日の「LALAセミナー」でお話しした内容をまとめていきたいと思います。あくまで現時点の考えということで、変わる可能性もあります。疑いを挟みつつ、参考程度にご覧ください。
また、以下、文体の都合上偉そうに断言したりしていますが、筆者自身は相当不肖であることを承知の上でご笑納くださいましたら幸いです。

☆☆☆☆☆
やっている間はかなり手探り状態でしたが、振り返ってみて、「今の結果(無事提出&修了&進学)に至るには不可欠だった」と思うポイントは大きく分けて3つあります。

① 修論のテーマを定めるに至った個人的な動機を突き詰めたこと
② ①の作業の上で、今の専攻領域の方法で研究する必要性を捉えたこと
③ ①②の作業が私自身の日常生活と関わるものであったこと
(日常生活の中で実践でき、研究と生活が切り離されていなかったこと)


そして、上記3点すべてを可能にしたのが、

「自分と考え方や感じ方の違う人と出会い、交流を持った」
「交流の中で出会った未知の人や考え方や概念、感じた他者との相違点によって、新しい発見ができた」

という経験の数々です。
(LALAでの活動も結構なウェイトを占めています)

ということで、上記3点のお話の前に、環境面で必要だと思うことを一つ挙げたいと思います。

☆☆☆☆☆
それは、当たり前ですが、「人と交流する時間と一人の時間とのバランスを取ること」です。
(おおざっぱですみません)
人と一緒にいるだけ、一人で勉強するだけ、にならないような環境を意識的に作ると良いと思います。
もちろん、人と一緒にいても閉じこもっていては一人と変わりませんし、一人でいても娯楽などで我を忘れすぎると進歩がなくなるので、外面的な状況ではなく、内実としてバランスが取れているかに気をつけたいところです。

特に、「文献調査」など、基本的に生身の人と関わらないでできる調査方法を用いる分野であればあるほど、上記のバランスに意識的であることは大切だと思います。

「文献調査」であれば、文献が読めればいいのでは?
そのためには、専門性を高める勉強が大事なのでは? 
それなのにどうして「出会い?」と思われるかもしれません。

しかし、人の手によって成った「文献」をどう読み、どう解釈するか、という所で大事になってくるのが、その文献がどのように読まれうる可能性があるのかを、できるだけ幅広く想定できることではないかと思います。

そのためには、自分の第一印象や共感できる部分だけにとらわれない必要があり、
そのためには、実際に自分自身が、自分以外のものの感じ方に直接触れてみる経験が必要です。

また、幅広い可能性が想定できたとして、そこで頭の中がごちゃごちゃになったままでは、文章にまとめることが難しくなります。
そこで、自分はどういう視点や考え方を取ることを選ぶかを、そのリスクも考慮した上で決める必要も出てきます。
それは人との交流とは正反対の、孤独な作業です。

つまり、人と十分関わることと、一人の時間を持って、一人で考えて決めることのバランスが取れていなければ、修論で出す内容のバランスも、やはり良くないのではないかと思います。

続きます。

#みあ

「文系LALAによる修論体験談」・今昔

20180426日(木)
こんにちは。LALAのみあです。


先週、4月18日(水)、20日(金)のお昼の時間帯は、「LALAセミナー」でした。
昨年に引き続き、文系LALAが修論の執筆体験談をお話しいたしました。

最初に、
簡単なテストをご紹介します。

Q
地図はお好きですか?地図が読めますか?地図を見ながら道を歩くことが得意ですか?

YES→1へ
No→2へ


お進みください。

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昨年の担当は、地図LOVEのベテラン・マーヤさんでした。
昨年の様子についてのブログ記事はこちらです。
とても計画的な修士課程生活であったことが伝わってくるプレゼン資料です。
学会発表などに精力的に挑戦しながら、プライベートも大切に、バランスよく研究を進めるコツが知りたい!という方におすすめです。
とくに25ページからの、「これから起こりうる問題①②」「まとめてみると」「先輩からのアドバイス」の項目は必見です!
私も修論を書く前にマーヤさんのスライドを拝見し「ぜひ参考にしよう」と思った記憶がありますが、書き終えてから見直して、改めて深く共感&納得しました。


今年は、畏れ多くも、不肖(不詳、負傷、無精…)の後輩、みあが担当しました。私は研究テーマが若干独特だったため、軸が定まらずに迷ってばかり、計画的に進めることはできませんでした。路上では方向音痴ですが、修論でも同様で、
「進路に悩む→悩む→ぶつかる→悩む→遅れる→駆け込む→セーフ」
という袋小路の過程を正直にお話しいたしました。
悩む予感を感じておられる方、研究が領域をまたぎそうで不安な方、番外編のようなケースを知りたい方、反面教師が欲しい方にはおすすめです。
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個人的には、両方見比べてみることをおすすめします。
性格、タイプや、研究分野(談話分析と児童文学)の違いが見えてきて、面白いですよ。

今年はパワーポイントを使わないでお話ししましたので、後ほどブログ記事としてまとめる予定でいます。

それでは、今後とも、どうぞよろしくお願いします!


#みあ

過去記事のご紹介(1年生向け)

20180420日(金)
こんにちは。

LALAのマーヤです。

大学生活を始めたばかりの学部1年生に役に立ちそうな過去記事のリンクを集めてみました。

大学生活について
 ・もうすぐGWですね!〜「タスク」から外れて、「きっかけ」に立ち戻る〜

 ・スケジューリングについて


レポートや課題などについて
 ・課題のテーマの選び方

 ・課題に使える情報源

 ・初歩的なレポート課題を書く(1)―小論文・読書感想文と比べてみる

 ・初歩的なレポートを書く(2)―立場を相対化させる

 ・初歩的なレポート課題を書く(3)―まとめ

 ・「自分の意見」って何…?

 ・レポート執筆のバランス感覚


引用と参考文献リストについて

 ・引用の仕方

 ・引用・参考文献リストの書き方

 ・Google Scholarの利用法(2):参考文献の作成に使ってみる


情報検索について
 ・キーワードについて

 ・Ochanomizu Searchを利用してみてね!

 ・Google Scholarの利用法(1):論文を集める

 ・検索式


図書館利用について
 ・附属図書館活用ガイド③--図書の貸出延長・予約


LALA文庫について
 ・「LALA文庫」って何ですか


Wordについて
 ・Wordの機能を知って論文を作成する①〜④


それ以外に他の記事もたくさんありますので、左側のカテゴリで検索してみてください!

ではでは〜

#マーヤ


LALAが始まりました。

20180409日(月)
こんにちは。

LALAのマーヤです。
新学期の授業が始まって、LALAも始まりました。
LALAデスクの場所は図書館1階グローバルラーニングコモンズです。

LALAデスクの様子
LALAデスク


LALAデスクの隣にLALA文庫もあります。ぜひ目を通してください。
LALA文庫


お気軽にお越しください。
お待ちしております。

#マーヤ