自己紹介:萌子

20191128日(木)
こんにちは、LALAの萌子です。
ジェンダー社会科学専攻/地理環境学コースで修士課程にいます。

現在の主な研究関心は、セクシュアリティ移動で、
今は、サハラ以南アフリカ諸国からフランスへのクィアマイグレーション*についてやっています。*中でも、性自認や性的指向を理由に難民申請を行う人たちについて

ドイツ人作家ヘルマン・ヘッセと世界中のヒップ・ホップをこよなく愛しています。
学部では、フランス語圏研究専攻、アジア・アフリカ地域研究副専攻。
一年の交換留学はパリでセネガルの民族言語であるウォロフ語を勉強していました。
卒業論文では、当事者コミュニティから離れているように見える、若い世代の”LGBT”について書きました。

出不精で、対人間が苦手で、ふらふらなわたしが、
どうしてパリまで行ってウォロフ語を勉強して、
その数年後パリに戻って、アフリカ系のLGBT難民申請者が集まる集会に座っていたのか。

極度のあがり症で、高校生の時はよく、授業中指名されただけで腕の筋肉がつっていたのに、
学会といった多くの人が集まる場所で発表していたり、
誰も知らない所からスタートしなければならないフィールドワークなんかをしているのか。

不思議なことだらけです。そんな不思議を日々楽しんでいます。
今、木曜の13時から17時までLALAデスクに座っているのも、不思議なことの一つですが、デスクに座るたびに、私ができることは何かなあ〜、とぼやっと(真剣に)考えています。

これまでに受けたことのある相談は、
・提出する前に、レポートを読んでもらってコメントがほしい
・プレゼンのスライドを一通り見てほしい         
・論文の書き方がわからない 
・論文とレポートの違いは              
・レポートで引用したい時ってどうすればいいの      
・そもそも引用ってなんのためにあるの          
・専門外の人にも伝わる研究発表がしたい         
・各種申請書類の内容を確認してほしい             
・このテーマでレボートを書きたい、参考文献どうしよう ……などなど

これ以外に私が助けられそうなことは例えば、
・エクセルの関数について
・地図(GIS)について
・英語/フランス語でのレポート、論文
・ヘルマン・ヘッセ/ヒップ・ホップについての熱い議論

►自己紹介は以上です!ぜひいろんな相談をしにきてください。楽しみにしています!

自己紹介:中村 ー社会の中で舞踊を活かすー

20190708日(月)
こんにちは
月曜午後を担当しております、比較社会文化学専攻(専門は舞踊)D1の中村です。

今日は、私の研究についてご紹介させていただきます
私の研究のキーワードは
”舞踊” ”阿波踊り” ”企業” ”社会的機能”
自分の研究は「舞踊社会学」にあたると考えています。


●研究に至る経緯
大学(学部)在学時にミュージカルの劇団に出会ってしまう

大学卒業後、フリーター・契約社員として働きながら劇団員を続ける
その中で、感じた二つの問題点
 舞台じゃ食べていけない日本の現状
 会社の中でのぎくしゃくした人間関係
この二つを解決するために、
社会の中で文化芸術をもっと活かす方法があるのでは?
という視点が生まれました。
そこで!大学院入学を決意し、お茶の水女子大学へ進学します。


●研究対象・研究内容
舞踊」と言っても様々なジャンルがあります。
私の興味は、「企業活動の中で舞踊を活かす」ということ。
実は、これをすでに行っている団体が身近にありました。
私の故郷、徳島の阿波おどりに参加している、『企業連』です。
男踊り女踊り
「連」とは、阿波おどりに参加するチームのこと。
企業連』とは、企業の従業員や関係者で組織される、阿波踊りチームのことです。
徳島市の阿波おどりには100以上の企業連が県内外から参加しており、
40年、50年の伝統を誇る企業連も存在します。
なぜ、企業の従業員が踊るのか。
そこには企業PRという経済に還元できる価値だけではなく、
舞踊がそもそも持っている社会的機能が潜在しているのではないだろうか。
そんな仮説のもと、企業連の実態を明らかにし、
社会の中で活用できる舞踊の価値を明示していきたいと奮闘しています。


●研究方法
質的な参与観察と、量的な質問紙調査を組み合わせて、
実地調査により主にデータ収集をしています。
学部は元々理系(農学部)で、
大学院に進学して文系に移行しました。
まだまだ理論も方法論も勉強中ですが、
質問紙調査、SPSS、倫理審査申請のことなど、お気軽にお尋ねください。


自分自身が踊ってきた経験の中で、
「踊ることは、人をつなげる」
「踊ることで、解放されるものがある」
という実感があります。
舞踊が持つ可能性を、社会の中で活かす方法を考えていきたいという立場から
舞踊社会学」として踊ることについて論じていきたいと考えています。


そして、役者・イベントの司会をやっていたという稀な経験があるので(笑)
人前でのプレゼンも得意分野です
話す時の’間’の使い方など、意識するだけで話し方が変わるコツがいくつかあるのです。
学会発表やプレゼンについてのご相談もお待ちしております!

自己紹介:林

20190705日(金)
こんにちは!
4月より、金曜11:00 〜 15:00のLALAデスクを担当しているです!
比較社会文化学専攻の博士後期で、音楽学を学んでいます(水曜11:00〜13:00の木村さんと同じ専門です)(*^_^*)。

今日は改めまして自己紹介と、私の研究についてご紹介します。

名前:林
現在の専攻:比較社会文化学専攻 表象芸術論領域(音楽学)博士後期1年
お茶大のどこでやってるの?とよく聞かれます・・・学食の裏手にある文教2号館に音楽の人もいるのです・・・

学部〜博士課程まで
・学部:音楽大学にて、中学生から学び始めた声楽を専攻。ひたすら演奏!
・社会人(2年間):音楽講師、家庭教師、事務職などのアルバイトを掛け持ちしつつ音楽大学大学院への進学  
          を目指すも、心理学や音楽理論に興味を持ち始め、迷いに迷う
・修士:比較社会文化学の音楽表現学コースへ入学。「音楽を学問する」ことをイチから学び、
人生初の論文を書く。演奏と理論を両立させるため、演奏に役立つ研究をしたいと考えはじめる。

・博士:学会参加や諸機関への申請書類などタスクに追われていますが、自分で動けば何でも出来る期間を有難く感
    じています。


○ わたしの研究について
研究領域:19世紀イタリアオペラ
研究テーマ:G.ヴェルディのオペラ作品における「朗唱」の使い方

皆さんは「オペラ」にどのようなイメージをお持ちでしょうか?『フィガロの結婚』『カルメン』など作品のイメージ、(恐ろしく迫力ある)裏声で歌うオペラ歌手のイメージ・・・だいたいの方のイメージは「華やか」で「大げさ」という印象ではないでしょうか。
G.ヴェルディという作曲家はイタリアオペラを代表する作曲家であり、まさに上述したようなドラマティックで華やかな作品を多く手がけています。しかし、彼が作曲人生の初期から晩年に至るまで追求し続けたのは「リアルを創る」ことであり、いくつかの作品の中で「朗唱」を積極的に取り入れているとされています。
「朗唱」とはメロディよりも言葉の抑揚や調子を優先した、「朗読」「スピーチ」に近い形の歌唱方法です。
わたしの研究は、ヴェルディの作品の歌唱旋律を細かく分析していくことで、「朗唱っぽい」とはどういう事なのか、どのような条件で用いられているのかを明らかにし、ヴェルディの「リアル」と「朗唱」の関係を追求する、というものです。


○ 学習に関して、得意なこと
(1) 「検索をかける」こと → 知りたい事には勿論、知らなかった情報に出会う為の検索方法を日々考えています。
(2) 「ゼロから文章を仕上げる」こと →申請書類など重要な文章を書くときのお手伝いが出来るかもしれません。


文章を読むことと調べ物が好きです!
些細な疑問でも大丈夫です。ぜひLALAデスクへいらしてくださいね〜!

自己紹介:小林

20190703日(水)
こんにちは!LALAの小林です。
遅ればせながら、自己紹介を兼ねて私の研究についてご紹介いたします。

研究対象

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専攻は哲学で、19世紀デンマークの思想家・キルケゴールを研究しています。
キルケゴールはニーチェと並び「実存主義」の創始者と言われる思想家。
性格は皮肉屋でロマンチストで理想が高くて神経質で論争的と、とにかくひねくれてます。
哲学史的には、「倫理や宗教の問題は生きている私たち自身(実存)と関係しているものであって、論理だけで解決できるものではない」と主張したことで評価されている人物です。


研究背景:キルケゴールブームとその弊害

キルケゴールは倫理と宗教の問題領域と純粋な学問の領域を様々な仕方で区別しましたが、
基本的に、純粋な学問は合理的に物を考えて全ての人に共通な答えを出すもので、
倫理と宗教は個々人がどんな選択をするかが重要だとして
理性非理性の対立構造で語りがちです。

キルケゴールが流行った20世紀のヨーロッパは、世界大戦の影響で伝統的な価値や合理主義への信頼が崩れ始めてきていました。
そんな中で、キルケゴールの思想は「皆に共通の真理などない!個々人の選択が大事なのだ!」という時代の声を反映したスローガンのように受け取られたのでした。

一方で、こうしたキルケゴールの思想は「自分の考えだけを真理と思い込むエゴイズムだ!」という批判も受けました。
とりわけ、キルケゴールが最も理想的とみなす宗教的な生き方では、神に息子を殺すことを求められたり(cf.アブラハム)、この世の社会から迫害されて死ぬことが良しとされたりと、社会から逸脱したおどろおどろしい話がたくさん出てくることもあり、神と自分の救済なら何してもいい危険な個人主義だと見なされることがしばしばありました。


研究内容:キルケゴールを通して宗教について考える

そうしたキルケゴール=個人主義者という「偏見」にたいして、「いやいやそんなことないぞ!!」という新しい解釈を出すのが私の研究です。
キルケゴールの「過激な」宗教思想は、昨今の宗教がらみのテロとの関連で批判されることも多いので、キルケゴールを読み深めることで、現代の宗教問題や宗教と社会の関係を考えるヒントも見つかるのではと思っています。
「きっと何かいいことをいっているはずだから、私がそれを引き出してやるんだ!」というきもちで、日々クセの強い文献と格闘しています。




基本的には本を読みながら一人でうんうん悩むタイプの研究ですが、他人と話したり、自分の意見を伝えてみたりすると、ごちゃついていた考えが整理されたり、新しいことに気づいたりするものです。LALAではそんな思考の整理のお手伝いができたらいいなと思っています。

他にも、勉強していく中で「もっと早く知りかたかった!」ということがたくさんあったので、そういう便利な情報をどんどん共有していきたいなと思います。

小林は火曜13:00-15:00と、水曜13:00-17:00が担当です。
勉強の息抜き感覚で気軽に遊びに来てください!

自己紹介:賀数ー私の研究についてー

20190702日(火)
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はじめまして!今学期より新人LALAとしてお世話になっております
人間発達科学専攻教育科学コース博士前期課程2年の賀数(かかず)と申します。 
火曜の15:00-17:00を担当しています。
         
本日は自己紹介を兼ねて、私の研究について簡単にご紹介いたします!   


【1】大学院で研究を始めた経緯(マンガ仕立てにしました)
① 地元の大学で家政教育について学び、研究の面白さに出会う!
賀数1

② 大学院進学も興味はあったが、家庭科教員として就職。
その後民間企業、大学に勤務し、研究の種となる出会いを得る。
賀数2

③ 教育社会学の分野で地元の教育課題を研究するため、
お茶の水女子大学大学院へ進学を決意!
賀数3

④ テーマにしたのは学力格差。特に幼児教育段階の関わりに着目している。
何より「子どもが好き!」というのが、重要な研究のモチベーションになる。
賀数4


【2】私の研究について

■テーマ: 沖縄県の学力問題と幼児教育に関する研究

■研究背景:
・全国学力テストで沖縄県が連続して最下位になった。
・先行研究では学力と家庭的背景(世帯年収、親の学歴、文化資本など)の関連が示された。
・沖縄県対象の研究では生活習慣等が影響していることも指摘されている。
・沖縄県は、子どもの貧困、母子世帯率の高さ、低所得といった厳しい教育環境にある。
・最近の格差研究では「幼児教育の有用性」が注目されている。

■研究内容・研究方法
 沖縄県の幼児教育の特殊性である「5歳児保育問題」に着目して、
 幼児教育環境と子どもの語彙力の関係を探る。

 (1)幼児を対象に、語彙力の調査を行い、保育年数の違いを数量的に検討する。
 (2)さらに質的に検討し、沖縄県の社会構造を踏まえた幼児教育のあり方を提言する。
 ※米統治下の名残で、長年1年制の公立幼稚園が定着する一方で、降園後の子どもの居場所や保育の連続性の観点で問題があるというもの。

■これまでの成果
・5歳児を対象に語彙力と保育年数の調査を行ったところ、保育年数が高いほど
 語彙力が高かった(優位差なし)。
・また予備調査として沖縄県の若者を対象に行った調査では、高校3年生時点で
 SES(社会経済資本)が高いほど、学業達成が高く、先行研究同様の結果が得られた。

 本研究は、「2019年度(第11回)琉球大学家政学科同窓会基金」より研究助成が決定。

【3】教育社会学分野について
 起きている現象を研究者本人の切り口で捉え、研究課題を皆さんに発信していき、
 反応をいただくことで、リアリティと研究意義を高めていける点に魅力を感じています。
 データの取り扱いやインタビューでの配慮等倫理観も求められるので、
 日々研鑽を積んでいます。

【おわりに】
 LALAデスクでは、大学院生がみなさまの学習のサポート役としてご相談に応じています。
 今年度も多くの学生さんに足を運んでいただき、まことにありがとうございます。
 単なる添削ではなく、日頃の課題や学習の素朴な疑問についても、
 対話しながら進めていくので是非お気軽にご利用ください。

  今後ともどうぞよろしくお願いいたします