修論体験談②ー個人の動機を突き詰める
2018年05月24日(木)
「研究テーマに至る個人の動機を突き詰めること」について今回は書いていきます。
これは、研究の要素を持つ作業に取り組む際には欠かせないと考えています。
・出発点は忘れがち
高校生活後半(もしくはその前から)、進路を選択する頃には、その分野に興味を持ったもともとのきっかけとなった出来事から、時間的にかなり遠ざかっていることが多いと思います。
高校生になってから興味が湧いたという分野だったとしても、興味が湧くきっかけとなった、自身の感性や価値観は、小さい頃からゆっくり育まれたものと言えます。
しかし、大学で学ぶ過程で専門性を深めるにつれ、ますます出発点がどこだかわからなくなりがちです。
そもそもプライベートな領域にあった興味・関心・意欲などが、「進路」として選択されることで、ある種の公的な領域に移ってきているからです。社会や業界や周囲との関わりを無視することはすでに不可能です。
・学んでいくうちに、個人の動機が学問領域の方向性や目的に吸収されることが出てくる
よって起こりがちなのが、見出しに示した問題です。
その世界で目指すべきとされている価値観、出すべきとされている成果、従うべきとされている手順や方向性といったものが必ずあります。
専門性を深めるにあたっては、その分野特有の性質を学ぶことが不可欠です。
しかし、はじめから全部を知っていて、学び始めたわけではないため、すべてすんなり理解できるわけでも、納得できるわけでもないでしょう。
その時に、自分の中の違和感をなかったことにして、「こうなっているのだから、自分もこう思えるようにならないと」と考えてしまうのは、精神衛生上よくありません。
一度そうなったら、どこかで突き詰めないと、おそらく学ぶ過程で綻びが生じます。
自身が選択した専門領域の信頼性は、学びの土台です。その土台のバランスが崩れたままだと、中途半端になり、自分の意見をしっかり持つことが難しいと思います。
・もやもやしたら
換気をするように、新しい情報に触れることと、自分の持っているものを出し切ることができるといいと思います。
一番効率的なのは、誰か他人にアプローチすることだと思います。他人は新しいものを持っているし、関係性によっては、出したものを受け止めてくれる存在だからです。
一人の時に、文章でも、絵でも、音楽でも、スポーツでも、出せるものを通して、自分が何を考えているかを知ることにチャレンジしてみる、という方法もあるでしょう。とにかく表に出してみることが必要です。
お話しするという形でも、作品などに託した自己表現でも、出したものについて第三者からフィードバックをもらうことで、新しい発見や検討材料が得られます。
おまけ)お礼をする
ある程度整理がついたら、相手にきちんとお礼できるといいですね。
親しい間柄でしたらプレゼントだけでなく、楽しい時間を一緒に過ごすこと自体がお礼にもなるでしょう。
研究に直接関わる方々や、所属している専門領域への「お礼」は、何より研究を前進させていけることかもしれません。
ということで、専門領域と研究目的や動機、手法とのつながりを再確認について、次回はお書きできたらと思っています。
#みあ
これは、研究の要素を持つ作業に取り組む際には欠かせないと考えています。
・出発点は忘れがち
高校生活後半(もしくはその前から)、進路を選択する頃には、その分野に興味を持ったもともとのきっかけとなった出来事から、時間的にかなり遠ざかっていることが多いと思います。
高校生になってから興味が湧いたという分野だったとしても、興味が湧くきっかけとなった、自身の感性や価値観は、小さい頃からゆっくり育まれたものと言えます。
しかし、大学で学ぶ過程で専門性を深めるにつれ、ますます出発点がどこだかわからなくなりがちです。
そもそもプライベートな領域にあった興味・関心・意欲などが、「進路」として選択されることで、ある種の公的な領域に移ってきているからです。社会や業界や周囲との関わりを無視することはすでに不可能です。
・学んでいくうちに、個人の動機が学問領域の方向性や目的に吸収されることが出てくる
よって起こりがちなのが、見出しに示した問題です。
その世界で目指すべきとされている価値観、出すべきとされている成果、従うべきとされている手順や方向性といったものが必ずあります。
専門性を深めるにあたっては、その分野特有の性質を学ぶことが不可欠です。
しかし、はじめから全部を知っていて、学び始めたわけではないため、すべてすんなり理解できるわけでも、納得できるわけでもないでしょう。
その時に、自分の中の違和感をなかったことにして、「こうなっているのだから、自分もこう思えるようにならないと」と考えてしまうのは、精神衛生上よくありません。
一度そうなったら、どこかで突き詰めないと、おそらく学ぶ過程で綻びが生じます。
自身が選択した専門領域の信頼性は、学びの土台です。その土台のバランスが崩れたままだと、中途半端になり、自分の意見をしっかり持つことが難しいと思います。
・もやもやしたら
換気をするように、新しい情報に触れることと、自分の持っているものを出し切ることができるといいと思います。
一番効率的なのは、誰か他人にアプローチすることだと思います。他人は新しいものを持っているし、関係性によっては、出したものを受け止めてくれる存在だからです。
一人の時に、文章でも、絵でも、音楽でも、スポーツでも、出せるものを通して、自分が何を考えているかを知ることにチャレンジしてみる、という方法もあるでしょう。とにかく表に出してみることが必要です。
お話しするという形でも、作品などに託した自己表現でも、出したものについて第三者からフィードバックをもらうことで、新しい発見や検討材料が得られます。
おまけ)お礼をする
ある程度整理がついたら、相手にきちんとお礼できるといいですね。
親しい間柄でしたらプレゼントだけでなく、楽しい時間を一緒に過ごすこと自体がお礼にもなるでしょう。
研究に直接関わる方々や、所属している専門領域への「お礼」は、何より研究を前進させていけることかもしれません。
ということで、専門領域と研究目的や動機、手法とのつながりを再確認について、次回はお書きできたらと思っています。
#みあ