Wordの機能を知って論文を作成する④〜ページ番号の挿入(途中から)〜

20170512日(金)
4. ページ番号の挿入—ページの途中からー

研究室によって様々ですが、論文の場合には表紙と目次、参考文献にはページ番号は入れずに、序論から番号を挿入することになります。しかし、そのまま番号を挿入すると、先頭ページから番号が割り振られてしまいます。ここで手間取る方が多いようなので、しっかり覚えて効率良く行いましょう。

[セクションについて]
文書内で複数のセクションを区切ると、セクションごとに書式の設定が可能です。例えば、2〜5ページだけ余白を変えたい、二段組みにしたいなど。

[挿入の仕方]
[挿入→ページ番号]で可能です。この際、1ページ目に番号が表示されない場合があります。その際は、フッター→フッターの編集、先頭ページのみ別指定のチェックを外してください。すると、ページ番号の1が出現します。


−1−の表示がない
セク1


フッターの編集をクリック

セク2





チェックを外す
セク3



これで、この文書には先頭〜最後のページまで1〜10の番号が付いています。では、これから3〜9ページ目のみに、ページ番号を挿入します。

[セクション区切り]
まず3ページ目の頭にカーソルを置きます。
[レイアウト→改ページ→現在の位置から開始、または次のページから開始]を選択します。
次に10ページ目の頭にカーソルを置きます。
同じように[レイアウト→改ページ→現在の位置から開始、または次のページから開始]を選択します。
これでセクションの区切りが設定できました。

セク4



[表示→アウトライン]で確認してみましょう。以下のような青線が付いていれば大丈夫です。

セク4-5

では、ここからフッターも同時に使用します。
[フッター→フッターの編集]を選択します。すると、フッター・ヘッダーセクション1・2・3がでてきます。これが、先ほど行ったセクション設定で、現在1部2部3部に分かれていることになります。

セク5
セク6






フッター2にカーソルを置きます。この際、[前のフッターと同じ]のチェックを外してください。同様に、セクション3も[前のフッターと同じ]のチェックを外します。



ページ番号→書式設定を選択します。
セク7







次に、必ず開始番号にチェックをし、1にしてください。
前のセクションから継続にチェックが入っている場合、連続したページ番号になってしまいます。

セク8




すると、以下の通りページの途中から番号がつきました。
見にくいですが、先頭ページにも1、次のページからも1、2と付いています。これはセクション1と2それぞれに書式設定がなされていることを意味します。

セク8−5


ではこれから、セクション1のページ番号を外します。
同じように、[フッターの編集]を選択し、フッターのセクション1にカーソルを置きます。
[ページ番号→ページ番号の削除]を選択します。すると、以下のようにセクション1のページ番号が削除されます。
これで完成ですが、セクション3も確認してみてください。もし、セクション3にも番号が付与されている場合は、[フッターの編集→前と同じフッターのチェックを外す]か、セクション3にカーソルを置いてページ番号の削除を行ってください。

セク9




今回はフッターやセクションの意味を理解してもらうために、先にページ番号をつけた状態で行いました。慣れてきたら、以下のように簡略化して行うと良いです。

—まとめ—
ページ番号の設定(途中から)
セクションの設定→指定のセクションを選択→ページ番号をつける


4回シリーズでwordの使い方を紹介しました。この記事がみなさんのお役に立てればと思います。
わからないことや疑問があれば、いつでもLALAデスクまでお越しください。

#高山