自己紹介:賀数ー私の研究についてー

20190702日(火)
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はじめまして!今学期より新人LALAとしてお世話になっております
人間発達科学専攻教育科学コース博士前期課程2年の賀数(かかず)と申します。 
火曜の15:00-17:00を担当しています。
         
本日は自己紹介を兼ねて、私の研究について簡単にご紹介いたします!   


【1】大学院で研究を始めた経緯(マンガ仕立てにしました)
① 地元の大学で家政教育について学び、研究の面白さに出会う!
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② 大学院進学も興味はあったが、家庭科教員として就職。
その後民間企業、大学に勤務し、研究の種となる出会いを得る。
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③ 教育社会学の分野で地元の教育課題を研究するため、
お茶の水女子大学大学院へ進学を決意!
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④ テーマにしたのは学力格差。特に幼児教育段階の関わりに着目している。
何より「子どもが好き!」というのが、重要な研究のモチベーションになる。
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【2】私の研究について

■テーマ: 沖縄県の学力問題と幼児教育に関する研究

■研究背景:
・全国学力テストで沖縄県が連続して最下位になった。
・先行研究では学力と家庭的背景(世帯年収、親の学歴、文化資本など)の関連が示された。
・沖縄県対象の研究では生活習慣等が影響していることも指摘されている。
・沖縄県は、子どもの貧困、母子世帯率の高さ、低所得といった厳しい教育環境にある。
・最近の格差研究では「幼児教育の有用性」が注目されている。

■研究内容・研究方法
 沖縄県の幼児教育の特殊性である「5歳児保育問題」に着目して、
 幼児教育環境と子どもの語彙力の関係を探る。

 (1)幼児を対象に、語彙力の調査を行い、保育年数の違いを数量的に検討する。
 (2)さらに質的に検討し、沖縄県の社会構造を踏まえた幼児教育のあり方を提言する。
 ※米統治下の名残で、長年1年制の公立幼稚園が定着する一方で、降園後の子どもの居場所や保育の連続性の観点で問題があるというもの。

■これまでの成果
・5歳児を対象に語彙力と保育年数の調査を行ったところ、保育年数が高いほど
 語彙力が高かった(優位差なし)。
・また予備調査として沖縄県の若者を対象に行った調査では、高校3年生時点で
 SES(社会経済資本)が高いほど、学業達成が高く、先行研究同様の結果が得られた。

 本研究は、「2019年度(第11回)琉球大学家政学科同窓会基金」より研究助成が決定。

【3】教育社会学分野について
 起きている現象を研究者本人の切り口で捉え、研究課題を皆さんに発信していき、
 反応をいただくことで、リアリティと研究意義を高めていける点に魅力を感じています。
 データの取り扱いやインタビューでの配慮等倫理観も求められるので、
 日々研鑽を積んでいます。

【おわりに】
 LALAデスクでは、大学院生がみなさまの学習のサポート役としてご相談に応じています。
 今年度も多くの学生さんに足を運んでいただき、まことにありがとうございます。
 単なる添削ではなく、日頃の課題や学習の素朴な疑問についても、
 対話しながら進めていくので是非お気軽にご利用ください。

  今後ともどうぞよろしくお願いいたします