英語のプレゼンテーション

20191125日(月)
こんにちは月曜午後を担当しております中村です
秋も次第に深まってきましたね

早いもので、2019年も残すところあと1ヶ月です。
元号が平成から令和に変わり、消費税も改まり、大きな社会変化が感じられる一年でした。
皆さまにとって今年はどんな1年だったのでしょうか?
私は初の海外での研究発表を終え、ほっとしているところです

「英語でプレゼンってどうすればいいの?!」
というところから、下記のLALA文庫を講読いたしました
自身の体験も交えて紹介させていただきます。

LALA文庫 E8
「英語のプレゼンテーション スキルアップ術」田中 真紀子


オススメポイント
人前で話すことが苦手な人への良いアドバイスがある!
0からプレゼンテーションを組み立てる時のアプローチ方法が分かる!!
よく使う英語の言い回しがたくさん載っている!!!   
良いプレゼン(スピーチ)の事例がたくさん載っている!!!!


人前で話すことが苦手だと意識している人は結構いらっしゃると思います。
そんな方へ、大変具体的なアドバイスが記載されていました。
「なぜプレゼンテーションをするのか?」という本質を突き詰めれば、緊張はしない
ということだそうです
詳しくは本書7〜11ページをご覧ください。
ポイントは、「自分を中心に考えない」ことです

私たち学生にとってはアカデミックなプレゼンテーションを行うことが多いでしょうが、
0からプレゼンテーションを考える際のテーマの選び方、構成の考え方等、
具体的にどんな準備が必要かということも丁寧に書かれています。

そして、何と言っても
豊富な事例の多さ
がこの本の魅力でしょう!

場面ごとに使える英文表現が記載されていて、一般的な使い回しを知ることができます。
あいさつの表現、自己紹介、トピックの紹介、全体の流れをどのように説明するか、
といったプレゼンテーションの冒頭でよく使われる表現や、
結論、質疑応答の答え方まで大変参考になりました。
そのまま使える言い回しが盛りだくさんです

また、著名なスピーチ・プレゼンテーションの事例が何度も引用されており、
それに対する筆者の分析から「プレゼンテーションに必要なスキル」を考えることができます。
キング牧師の演説や、スティーブ・ジョブズ氏のビジネス・プレゼンテーションを
英語本文と和訳のセットに加えてどこが秀でているのかという解説付きで読むことができます!
学びの第一歩は「真似」から。
素晴らしいと称されるもののどこが素晴らしいのかを分析し、
自分の表現に活かすことができればこの上ないですね!


全体を通して、適宜英文の例示がある中で「プレゼンテーションとは何か」を考えられる構成になっていました。


プレゼンテーションをコミュニケーションだと捉えること、
「リポート・トーク」と「ラポール・トーク」を使い分けること、
プレゼンテーションとスピーチの違いを考えることなど
英語に限らず「プレゼンテーションをする上で大事なこと」がたくさん載っていますが、

英語でのプレゼンテーションと日本語でのプレゼンテーションの違い

を知っていることも重要です!
英語圏では不必要な謙遜は通じませんし、謙虚さと自信のなさは違います。
頭を「英語脳」に切り替え、別の人格になったつもりで堂々と発表しましょう。


実際に英語での発表を終えてみて感じたことは、
余裕をもってゆっくりと話せば、大体通じているようだ
たくさん練習しておいて良かった(緊張しなかった!)
固有名詞はできるだけ使わない
情熱は言語や国、人種を越えて伝わる
ということです。

プレゼン資料を用意するときに、
「共通の文化を共有していないということは用語が理解できないことがあるかもしれない」
ということに気を付け、できるだけ一般的で分かりやすい単語を用いるようにしました。
これは専門外の人の前でプレゼンをするときにも気をつけなくてはならないことですね。

そして、研究に対する熱意や情熱は言語や国、人種を越えて伝わるということを実感しました。
相手に研究内容の細部まで理解してもらうことも重要ですが、
「伝えたい」という強い想いを持つことで
一番大事な部分は技術を跳び越えて伝わるのだと知ることができました。


今回は原稿を用意してそれをそのまま読みましたが、
次回は原稿なしで発表できるように、英語力とプレゼン力を磨いていきたいと思います