LALA文庫紹介『書くための勇気 「見方」が変わる文章術』

20191120日(水)
こんにちは、LALAの小林です。
日々の勉強や論文に役立つ書籍を集めたLALA文庫コーナー。後期に入って新しい本が数冊追加されました!
今回はその中から一冊、私のオススメをご紹介します。

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書くための勇気 「見方」が変わる文章術
著者:川崎 昌平
[LALA文庫:B18][請求番号816/ka97|opac検索結果]

今や、誰もがブログやSNSを通して文章を発信できるようになりました。そんな中で、文章を書くとはどういうことか、良い文章とはどういうものかを考えるというのが本書のメインテーマ。
論文やレポート作成について直接語られてはいないものの、批評=価値を伝える文章を書くために大切にしたいポイントが多数紹介されているので、アカデミックライティングの場でも参考になること間違いなしです!

おすすめポイント

●論文に必要な批判的思考とは何かを学ぶことができる
批評を書くということは論文やレポートに必要な批判的思考を持って文章を書くということでもあります。
本書では、そうした批判的思考が具体的にはどういうもので、なぜ大事なのかが具体例とともに語られています。
良い文章を書くための「テクニック」ではなく「考え方」が分かる一冊です。

●良い論文が何故良いのかがよくわかる。

本書の特徴は、良い文章を書くというゴールから逆算して、良い文章を書くために必要なテクニックや適切な方法を説明しているということ。
文献を読み込んだり、先行研究を調べたりといった一般的に論文作成に必要だと言われている様々な工程が、どのようにして文章をより良くするために役立っているかがよくわかります。

●論文を通して読者と交流するイメージが持てる。
本書では、批評を通して新しい価値を作り出したり、読者の思考を刺激したりする文章が良い文章だと言われています。これは学問においても同じですよね。
本書で紹介される文章術は、どれも読者へのインパクトや読者と筆者間の思考の交流を想定したものなので、自分の論文が他人に対してどんな影響を与えるのか想像しながら文章を書くことができるようになります。

特におすすめ👉「第1章 書く理由/批評の意味」「第2章 言葉を伝える/批評の準備」




これまで何冊かLALA文庫を紹介してきましたが、どの本でも「大事だ」と言われることは大体同じなんですよね。
読者を想像しようとか、意見と事実はしっかり区別しようとか……。
本書の新しいところは、そうした当たり前化した文章作成テクニックが何故良いのかがわかるところ。
テクニックやルールにこだわりすぎて、良い論文とはどんなものか分からなくなった時に読みたい本ですね!


そのほかにも、学習のヒントになるLALA文庫がたくさんありますよ。
勉強や研究に行き詰まった時はぜひ読んでみてくださいね。
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もちろん学習相談も大歓迎です。お待ちしております!

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