LALA座談会報告③ー「書く」
2021年12月20日(月)
こんにちは、月曜担当の萌子です。
これまでの記事に引き続き、12月1日に開催したLALA座談会開催レポートを書きます。
当日私が担当したのは③「書く」です。
このパートでは次の2点が問われました
⑴アウトラインから脱線せずに、執筆を進めるには?
⑵研究意義はどうやって打ち立てる?
報告レポートでは主に1点目について書いていこうと思います。
突然ですが、皆さんはミステリー小説とサスペンス小説の違い、わかりますか?
ミステリーとは、読み手も犯人が誰なのかわからないまま、探偵の推理を読み進めるものです。
反対にサスペンスは、読み手はすでに犯人が誰であるかわかっている中で、
その事件がどのように起こったのかを追っていきます。
わかりやすい例で言えば前者は『名探偵コナン』、後者は『デスノート』です。
どちらも小説であれば面白い話が書けます。
が、レポートや論文を『名探偵コナン』のように書いてはいけません。
レポートや論文はサスペンス小説のように書かなくてはなりません。
論文書かなきゃ〜と思うと腰が重たくなりますが
今からサスペンス小説を書くぞ!と思うとワクワクしてきませんか?
おもしろいことに「サスペンス小説 書き方」と検索したら次のようなページに出会いました。
「【推理小説書き方】:推理小説を書くルールとは?」
https://nana1029.exblog.jp/16834781/
サスペンス小説の書き方にも色々な法則があるようでついつい寄り道したくなりますが、、、
法則で何が言われているのか、簡単に抜粋します。
長くなってしまうので全ては説明しませんが、
例えば、事件の「謎」とは論文のリサーチクエスチョンのことであるし
その謎を解く「手がかり」とは論文で用いるデータである、、、というように、
あくまで論文を書いていることをイメージしながらこのリストを読むと
非常にわかりやすく、論文でしてはいけないこと、すべきことがわかります。
この法則に基づくと、サスペンスの冒頭で必ず
犯人が事件をどのように起こしたのかが端的に描写されます。
犯人と事件を結びつけるトリックが様々な切り口から説明され、
最後には事件を起こすのに十分なだけのリストが出来上がります。
それで、最終章で全ての点が結び付けられ、改めて犯人が名指される。
全ての点が結びついていく様は、科学的に論理立って説明される必要があります。
急にファンタジー的な考え方が出て事件が解決されたら読み手は興ざめです。
私がここで何を言いたかったのかと言えば、
サスペンス小説が上の法則に従って書かれた時、脱線することがないように
(つまり、最初に出てきた犯人と最後の謎解きで出てくる犯人は同一人物)
論文も似たような考え方で書き進んでいけば脱線を免れるということです。
犯人が誰かを決めずにサスペンス小説を書き出す人はいないはずです。
ついでに、犯人がどんな道具を使って、誰を殺したのか。
事件を構成するのに必要な諸ポイントを決めずに書き始める人もいないでしょう。
これらが論文を書き始めるにあたって私たちがまず持っていないといけない材料になるわけです。
かなり話を長くしてしまいましたがいかがだったでしょうか?
「論文はサスペンス小説家になった気分で書くべし」
これが「アウトラインから脱線せずに執筆を進めるためには?」の一つの回答です。
ぜひ、みなさんも試してみてください。
#萌子
これまでの記事に引き続き、12月1日に開催したLALA座談会開催レポートを書きます。
当日私が担当したのは③「書く」です。
このパートでは次の2点が問われました
⑴アウトラインから脱線せずに、執筆を進めるには?
⑵研究意義はどうやって打ち立てる?
報告レポートでは主に1点目について書いていこうと思います。
論文はサスペンス小説家になった気分で書くべし
突然ですが、皆さんはミステリー小説とサスペンス小説の違い、わかりますか?
ミステリーとは、読み手も犯人が誰なのかわからないまま、探偵の推理を読み進めるものです。
反対にサスペンスは、読み手はすでに犯人が誰であるかわかっている中で、
その事件がどのように起こったのかを追っていきます。
わかりやすい例で言えば前者は『名探偵コナン』、後者は『デスノート』です。
どちらも小説であれば面白い話が書けます。
が、レポートや論文を『名探偵コナン』のように書いてはいけません。
レポートや論文はサスペンス小説のように書かなくてはなりません。
論文書かなきゃ〜と思うと腰が重たくなりますが
今からサスペンス小説を書くぞ!と思うとワクワクしてきませんか?
おもしろいことに「サスペンス小説 書き方」と検索したら次のようなページに出会いました。
「【推理小説書き方】:推理小説を書くルールとは?」
https://nana1029.exblog.jp/16834781/
サスペンス小説の書き方にも色々な法則があるようでついつい寄り道したくなりますが、、、
法則で何が言われているのか、簡単に抜粋します。
長くなってしまうので全ては説明しませんが、
例えば、事件の「謎」とは論文のリサーチクエスチョンのことであるし
その謎を解く「手がかり」とは論文で用いるデータである、、、というように、
あくまで論文を書いていることをイメージしながらこのリストを読むと
非常にわかりやすく、論文でしてはいけないこと、すべきことがわかります。
この法則に基づくと、サスペンスの冒頭で必ず
犯人が事件をどのように起こしたのかが端的に描写されます。
犯人と事件を結びつけるトリックが様々な切り口から説明され、
最後には事件を起こすのに十分なだけのリストが出来上がります。
それで、最終章で全ての点が結び付けられ、改めて犯人が名指される。
全ての点が結びついていく様は、科学的に論理立って説明される必要があります。
急にファンタジー的な考え方が出て事件が解決されたら読み手は興ざめです。
私がここで何を言いたかったのかと言えば、
サスペンス小説が上の法則に従って書かれた時、脱線することがないように
(つまり、最初に出てきた犯人と最後の謎解きで出てくる犯人は同一人物)
論文も似たような考え方で書き進んでいけば脱線を免れるということです。
犯人が誰かを決めずにサスペンス小説を書き出す人はいないはずです。
ついでに、犯人がどんな道具を使って、誰を殺したのか。
事件を構成するのに必要な諸ポイントを決めずに書き始める人もいないでしょう。
これらが論文を書き始めるにあたって私たちがまず持っていないといけない材料になるわけです。
かなり話を長くしてしまいましたがいかがだったでしょうか?
「論文はサスペンス小説家になった気分で書くべし」
これが「アウトラインから脱線せずに執筆を進めるためには?」の一つの回答です。
ぜひ、みなさんも試してみてください。
#萌子