LALA座談会報告②ー「考える」
2021年12月15日(水)
こんにちは。LALAのカンです。
LALAの木村さんのお話の続き、ステップ2の「考える」について、簡単な報告を書きたいと思います。
調べた文献と自分のテーマとどうやって関連づけるのか、どうやって批判的に文献を読みながら自分のテーマや研究課題を立てるのか、などの疑問はやはり学年や専攻などと関係なく、誰もがあると思います。
このような「考える」ステップでは、私がよくやっている方法として、マッピング、情報カード、文献整理表その3つがあります。次はこの3つの方法について紹介します。
マッピング
マッピングはブレインストーミングの段階でよく使われる方法です。つまり、頭の中にあるアイディアや考えを可視化、明確化するために、とりあえずキーワードで分類して整理します。
このようなマッピングには、基本的に「発想マッピング」「構想マッピング」という2種類があります。発想マッピングは、思いついたことがあれば、何でも良いので、とにかく文字としてアウトプットするための方法です。発想マッピングを描くときに、テーマと関係性を問わず、とにかく頭にあるアイディアを整理することがゴールです。それに対して、構想マッピングを描くときは、より一層テーマと直結するアイディアや考えを絞り、文章を書くために必要な情報を取捨選択することが重要です。ただし、マッピングは次の事例の通り、ほぼキーワードによって自分のアイディや、調べた情報を整理するもののため、後で振り返るときに「このキーワードを書くときに何を考えていたか?」「このキーワードはどういう意味でしたっけ?」など、忘れてしまう時もよくあります。なので、マッピングを描くと同時に、アウトラインも一緒に作ったほうが効率的です!

出典:近藤哲生. 「マインドマップ実例」 http://www.kondotetsuo.com/mindmap/sample2008/Ability_Development/brainstorming.html (2021年5月17日参照)
情報カード
マッピングやアウトラインを通して、自分のアイディアや考えを整理した後、さらに必要な情報を調べる必要性に気づき、そのときに私たちは多様な文献検索ツールを活用し、資料や情報を収集します。
膨大な資料や情報をどうやって有効に整理するのか、どうやって自分なりに管理するのか、その方法はやはり個人の好みや専門分野によって様々ですが、私の場合は、いつも情報カードを作っています。
次の図の通り、調べた文献を一本ずつ、情報カードにより内容を要約して整理します。情報カードは検索用でも良いし、文献内容を振り返るときにも使われるものです。ただし、いずれにしても自分のアイディアと、文献内容をはっきり分けるため、つまり情報がごちゃごちゃにならないように、正しく引用の形で記入するか、それとも自分の言葉で要約するか、効率的・明確的に情報を整理することが重要です。

出典:畑山浩昭 ほか『自己表現の技法:文章表現・コミュニケーション・プレゼンテーション』(実教出版, 2004) p.20
文献整理表
複数の文献間にわたる理論的差異を明確化するために、情報カードとともに、文献整理表を作成することも必要です。
文献整理表は、次の図の通り、複数の文献を一つの表にまとめ、研究背景、先行研究、研究課題、研究方法など、いくつかの項目によってそれぞれの文献内容を整理するものです。自分のニーズや専門内容によって、適切に項目を変えたり、増やしたりするように、自分なりに項目を決めて、複数の文献を対照しながら内容を整理することが大切です。
私にとって、最も重要、不可欠な項目はやはり「残された課題」です。自分の研究の出発点といっても良いですが、批判的に文献を読みつつ「残された課題」を考えることで、研究内容のオリジナリティや研究意義を高めることができます。

では、「考える」そのステップは、皆さんはどうやってアイディアや考えを整理しますか。
どんな方法でも、自分なりにアイディアや考えを整理し、明確化することが大切ですね。そうしたら、次の「書く」ステップにスムーズに進行できると思います。つまり、「考える」そのステップは、「読む」と「書く」という間に橋がけのような役割を果たすと思います。
LALAの木村さんのお話の続き、ステップ2の「考える」について、簡単な報告を書きたいと思います。
調べた文献と自分のテーマとどうやって関連づけるのか、どうやって批判的に文献を読みながら自分のテーマや研究課題を立てるのか、などの疑問はやはり学年や専攻などと関係なく、誰もがあると思います。
このような「考える」ステップでは、私がよくやっている方法として、マッピング、情報カード、文献整理表その3つがあります。次はこの3つの方法について紹介します。
マッピング
マッピングはブレインストーミングの段階でよく使われる方法です。つまり、頭の中にあるアイディアや考えを可視化、明確化するために、とりあえずキーワードで分類して整理します。
このようなマッピングには、基本的に「発想マッピング」「構想マッピング」という2種類があります。発想マッピングは、思いついたことがあれば、何でも良いので、とにかく文字としてアウトプットするための方法です。発想マッピングを描くときに、テーマと関係性を問わず、とにかく頭にあるアイディアを整理することがゴールです。それに対して、構想マッピングを描くときは、より一層テーマと直結するアイディアや考えを絞り、文章を書くために必要な情報を取捨選択することが重要です。ただし、マッピングは次の事例の通り、ほぼキーワードによって自分のアイディや、調べた情報を整理するもののため、後で振り返るときに「このキーワードを書くときに何を考えていたか?」「このキーワードはどういう意味でしたっけ?」など、忘れてしまう時もよくあります。なので、マッピングを描くと同時に、アウトラインも一緒に作ったほうが効率的です!

出典:近藤哲生. 「マインドマップ実例」 http://www.kondotetsuo.com/mindmap/sample2008/Ability_Development/brainstorming.html (2021年5月17日参照)
情報カード
マッピングやアウトラインを通して、自分のアイディアや考えを整理した後、さらに必要な情報を調べる必要性に気づき、そのときに私たちは多様な文献検索ツールを活用し、資料や情報を収集します。
膨大な資料や情報をどうやって有効に整理するのか、どうやって自分なりに管理するのか、その方法はやはり個人の好みや専門分野によって様々ですが、私の場合は、いつも情報カードを作っています。
次の図の通り、調べた文献を一本ずつ、情報カードにより内容を要約して整理します。情報カードは検索用でも良いし、文献内容を振り返るときにも使われるものです。ただし、いずれにしても自分のアイディアと、文献内容をはっきり分けるため、つまり情報がごちゃごちゃにならないように、正しく引用の形で記入するか、それとも自分の言葉で要約するか、効率的・明確的に情報を整理することが重要です。

出典:畑山浩昭 ほか『自己表現の技法:文章表現・コミュニケーション・プレゼンテーション』(実教出版, 2004) p.20
文献整理表
複数の文献間にわたる理論的差異を明確化するために、情報カードとともに、文献整理表を作成することも必要です。
文献整理表は、次の図の通り、複数の文献を一つの表にまとめ、研究背景、先行研究、研究課題、研究方法など、いくつかの項目によってそれぞれの文献内容を整理するものです。自分のニーズや専門内容によって、適切に項目を変えたり、増やしたりするように、自分なりに項目を決めて、複数の文献を対照しながら内容を整理することが大切です。
私にとって、最も重要、不可欠な項目はやはり「残された課題」です。自分の研究の出発点といっても良いですが、批判的に文献を読みつつ「残された課題」を考えることで、研究内容のオリジナリティや研究意義を高めることができます。

では、「考える」そのステップは、皆さんはどうやってアイディアや考えを整理しますか。
どんな方法でも、自分なりにアイディアや考えを整理し、明確化することが大切ですね。そうしたら、次の「書く」ステップにスムーズに進行できると思います。つまり、「考える」そのステップは、「読む」と「書く」という間に橋がけのような役割を果たすと思います。