自己紹介:杉山 〜ダンスの教育を考える〜

20230614日(水)
こんにちは!
LALAデスク水曜日担当の杉山りん(比較社会文化学専攻 D2)です。

2023年度よりLALAメンバーに加わりはや2ヶ月…!まだまだ至らない点ばかりですが、学生の皆さんと共に学ばせてもらっております。
もっともっと色々なお話をして、学びを深めていきたいので、どうぞお気軽にご相談くださいね!

ということで、この場をお借りして私の自己紹介として、研究内容についてお話しさせてください♪




突然ですが、皆さんは”ダンス”踊ったことありますか…?

ダンスを習ったことがある方、現在習っている方、部活動に所属していた方
最近だとテレビやSNSのダンスを真似してみたり
そして、地域のお祭りで盆踊りを踊ったことがある方など、その経験は様々にあるのではないでしょうか。

何より、やはり体育でダンスの授業ってありませんでしたか?

そう考えると、どこかしらで踊った経験をお持ちなのではないでしょうか。


⚫︎研究内容と研究に至った経緯について

さて、急にダンスのお話をしてしまいましたが、私の専門は「舞踊教育」…要するにダンスの教育です。特に、学校の体育で行われているダンスをメインに研究しております。

私自身は幼少期よりバレエやジャズダンス、高校からはコンテンポラリーダンスなどを習い事や部活で踊ってきました。そういった、日々練習を重ねた上で発表会や公演などの舞台で踊るダンスに触れてきました。

しかしあるとき、ダンスを習ったことがない人々と突発的にダンス作品を創って舞台で踊る経験をしたのです。ダンス経験が様々な人たちと踊ることは私にとって未知の領域でしたが、各々が持つありのままの身体の表現に衝撃を受け、今まで持っていたダンスの世界がぐっと広がりました。

"誰でもダンスって踊れるし、誰でも身体は表現をしているんじゃないか…!?"

そのように感じてから、ふと学校でダンスが必修化されていることに気づきました(2012年より中学校1、2年生はダンスが必修化されています)。あれ?そしたら誰もが踊る、学校のダンスではどんなことを教えているんだ…?
その疑問に答えてくれるのは、やはり学習指導要領です。簡単にお伝えすると
・創作ダンス
・フォークダンス
・現代的なリズムのダンス
が扱われています。

このように学習指導要領には指導内容が記載されていますが、中学校で指導されている体育の先生の中には踊った経験があまりないなど、ダンス指導を苦手とする方が少なくないのも現状です。

せっかくダンスが必修になっているのなら、こどもたち(そして先生も)のダンス経験…身体で表現する経験をもっと豊かにしたい!!!
そう思い、学校におけるダンス授業の研究を始めるに至りました。


⚫︎研究方法について

ではこのダンス【dance】ですが、【desire of life】が語源にあるという説があります。”生命の欲求”です。
ここから、踊ることは生きることに密接していることが想像できますが、人生が人それぞれであるようにダンスの姿も人の数だけあると言えるのではないでしょうか。
この人の数だけあるダンスを、そしてそれをどう教えていくのか、どう学んでいくのかを研究するためには、その人それぞれに迫っていく必要があると私は考えました。

そこで私はアンケート調査(自由記述回答)、観察調査、インタビュー調査など質的な研究を行っております。
人それぞれ、更にはその時々で変化していく様子や考え方を、そのバックグラウンドや環境も踏まえた上で捉え、ダンスを踊ることや学ぶことの課題や意義を少しでも明らかにできればな、と研究しています。

このように質的な研究に興味がある方、ぜひお話ししましょう!水曜日にLALAデスクでお待ちしております。




ということで、次回はそんな質的研究を行うためにぴったりな一冊をLALA文庫より紹介したいと思います!
どうぞお楽しみに。

杉山