LALA文庫の新刊 その1

20170525日(木)
今年度になってから「LALA文庫」に新しく入った本を紹介します。

『理系のための文章術入門 : 作文の初歩から、レポート、論文、プレゼン資料の書き方まで / 西出利一著』化学同人(2015/3)
LALA文庫の配架記号 A15
図書館の請求記号 407/N81

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本の帯に「新入生から社会人までずっと役に立つオススメの1冊」「文章を書くのが苦手な人に!文書作成と困ったときに!」とあり、レポートや論文を書く時に、どんな書き出しで、どんな言葉を使って書けば自分の言いたいことがわかってもらえるかなあと頭を悩ませている人に是非手に取ってもらいたい本です。
本のタイトルに“理系のための”とありますが、文系の人でも参考になる内容です。

「準備編」、「基礎編」、「実践編」、「応用編」の4部構成になっています。

「準備編」では、何のために書くのか、よい文章とはどういうものかについて解説されています。実際の文章例も載っています。

「基礎編」には、具体的に言葉・表現の選び方、ウェブ上にある情報やコーパス*、統計データなどデジタルツールの効果的な活用法が書かれています。

「実践編」には、文書を書く時のポイントや図表・図解の作り方・入れ方、レポートを書く手順とコツ、卒業論文の書き方について説明されています。

「応用編」では、学会での口頭発表やポスター発表、投稿論文を執筆する際の注意点などが書かれています。「口頭発表をうまく行うには」というコラムは、演習授業で発表でも役に立つと思います。

巻末に「逆引き索引」があって便利です。例えば、自分なりに調べた内容はあるけど、そこからどんな結論が言えるだろうと考えた時に、この索引の中の“結果からどうやって結論を導き出すか”は、着想のヒントになります。

*コーパス (corpus):テキストや発話を大規模に集めてデータベース化した言語資料で、電子化されたものがウェブサイト上で公開されています。
例えば国立国語研究所で開発された
「少納言」http://www.kotonoha.gr.jp/shonagon/
「中納言」https://chunagon.ninjal.ac.jp
があります。詳しくは国立国語研究所のサイトをご覧ください。

#後藤